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Search Console とアクセス解析で数字が合わない — 4つの理由と、どこまでなら正常か

同じ28日間を見ているのに、クリック数と訪問数がまるで違う。 どちらかが壊れているように見えますが、ほとんどの場合はどちらも正常です。 合わない理由は4つあり、いずれも仕様です。

公開: 2026年8月10日

Search Console(サーチコンソール)… Google が無料で配っている、「自分のサイトが Google の検索結果でどう扱われているか」を見る道具です。 どんな言葉で検索されて、何回表示され、何回クリックされたかが分かります。 アクセス解析(サイトに貼るタグで測るもの)とは別の道具で、測っている場所も違います。 この記事は、その2つの数字を並べたときの話です。

この記事でわかること

  • 2つの数字は一致しません。一致させようとする必要もありません
  • 合わない理由は4つ(数える入口数える単位締め切り隠される検索語
  • どこまでなら正常かの目安があります——Search Console のクリック数 ÷ 解析の閲覧数で測ります(目安へ
  • ★逆に、ここまでずれていたら設定ミスという線もあります。その見分け方も書きました

自分のサイトで並べてみる(3分)

仕組みの話の前に、まず自分のサイトの数字を見てください。ずれの大きさが分かると、この先どこを読めばいいかが決まります。

  1. Search Consoleを開き、左メニューの「検索パフォーマンス」を選ぶ。期間を「過去28日間」にして、合計クリック数を控える
  2. 使っているアクセス解析ツールで、同じ28日間の「Google 検索から来た閲覧数(ページビュー)」を控える
    ※ Google アナリティクス(GA4)なら「集客」の画面で、 参照元 / メディアが google / organic の行です
  3. 2つを割り算する(Search Console のクリック ÷ 解析の閲覧)
検索パフォーマンス画面の上部に並ぶ4つのタイル。左から、合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均掲載順位。
手順1で控えるのは、いちばん左の「合計クリック数」です。 この4つはクリックするとグラフに線が出たり消えたりします。
(計測しているサイトの1つの画面です。数字はサイトによって大きく変わりますので、 ご自身の数字と見比べる必要はありません)

0.5〜1.5 くらいに収まっていれば、まず正常です。ここから外れていても、次の4つの理由のどれかで説明がつくことがほとんどです。0.25 を下回っていたら、最後の「本当に壊れているときの見分け方」を読んでください。

★ここで「検索から来た訪問数」ではなく「閲覧数」を使うのがコツです。理由は理由2で説明します。

理由1: 数えている入口が違う

Search Console が知っているのは、Google の検索結果で起きたことだけです。 サイトに貼るアクセス解析タグは、どこから来た人でも記録します。 そもそも守備範囲が違います。

読者の来かたSearch Consoleアクセス解析
Google で検索して来た数える数える
Yahoo! JAPAN や Bing で検索して来た数えない数える
X(Twitter)や Instagram のリンクから数えない数える
他のサイトに貼られたリンクから数えない数える
ブックマーク・URL直打ち・アプリ内から数えない数える

だから、解析ツールの「サイト全体の閲覧数」と Search Console のクリック数を比べると、 何倍も違って当たり前です。比べるなら、解析側も「Google 検索から来た人」に絞ってください。

★よくある誤解に、「Yahoo! JAPAN は Google の検索技術を使っているのだから含まれるはず」というものがあります。検索結果の並びは似ますが、Search Console に集計されるのは Google 自身の検索面だけです。 日本のサイトでは Yahoo! JAPAN 経由が数割を占めることもあり、これだけで大きな差になります。

理由2: 数えている単位が違う

Search Console が数えるのは「検索結果が押された回数」です。 一方アクセス解析には、閲覧(ページビュー)・訪問(セッション)・人(ユーザー)の3つの単位があります。 どれと比べるかで答えが変わります。

同じ読者の同じ行動でも、Search Console は「クリック」、アクセス解析は「閲覧」と「訪問」で数える読者ひとりの行動その数えられ方Google の検索結果読者は1人だけクリック 1回目記事A を読むクリック 2回目記事B を読むSearch Consoleクリック 2アクセス解析閲覧 2 / 訪問 1 / 人 1同じ1人の、同じ行動です。壊れているのではなく、単位が3種類あるだけです。「クリック」に近いのは「閲覧(ページビュー)」です。「訪問」や「人」ではありません。訪問や人の数と比べると、Search Console のほうが多く見えます。取り違えではありません。
図2: 読者が検索結果から記事Aを開き、検索結果に戻って記事Bも開いたときの数え方です。 Search Console が数えるのは検索結果が押された回数。アクセス解析には 「閲覧」「訪問」「人」の3つの単位があり、どれと比べるかで答えが変わります

読者が検索結果から記事Aを開き、検索結果に戻って記事Bも開いた——この行動は、 Search Console ではクリック2回、アクセス解析では閲覧2・訪問1・人1です。「訪問」と比べれば Search Console のほうが多く見え、「閲覧」と比べればだいたい揃います。

訪問(セッション)… 同じ人が続けて見ているあいだを1回とまとめた数え方です。 一般的には、30分ほど何もしないと「別の訪問」として数え直します。

理由3: 締め切りが違う

Search Console の数字は2〜3日ほど遅れて確定します。 今日と昨日の欄は、まだ埋まっていないか、埋まりかけです。 アクセス解析は今日ぶんをその場で数えるので、期間を「今日まで」にして並べたら、必ず差が出ます

アクセス解析は今日ぶんまで数字があるが、Search Console は3日前までしか確定していない28日前今日アクセス解析(サイトに貼るタグ)今日ぶんまで数字があるSearch Consoleここまでが確定まだ入っていない今日の3日前あたり期間を「今日まで」にして並べると、この3日ぶんがそのまま差になります。Search Console が少なく見えるのは、多くの場合これだけが原因です。
図1: Search Console の数字は2〜3日ほど遅れて確定します。アクセス解析は今日ぶんまで数えるので、 「今日まで」で比べるかぎり、Search Console のほうが必ず少なく出ます。

さらに細かい話として、Search Console の「1日」は日本時間で区切られていません(米国太平洋時間が基準です)。日付をまたぐ時間帯のアクセスが多いサイトでは、 1日単位で比べると数字がずれます。

対策は簡単です。比べるときは、直近3日を外した期間で見てください。たとえば「4日前から31日前までの28日間」です。 これだけで、原因の半分くらいは消えます。

この期間は、選択肢から選ぶことはできません。画面上部にある期間のボタン(「過去 3 か月間」などと表示されています)をクリックすると「期間」という画面が開くので、いちばん下の「カスタム」を選び、開始日と終了日を自分で入力します

Search Console の「期間」ダイアログ。過去6か月間・過去12か月間・過去16か月間・カスタムが並び、カスタムを選ぶと開始日と終了日の入力欄が出る。
「カスタム」を選ぶと、開始日と終了日を入力できます。 ここに4日前と31日前の日付を入れれば、Search Console 側が確定している28日間だけを取り出せます。 アクセス解析の側も、同じ日付で期間を指定してください。

理由4: 検索語の合計は、総数と一致しない

Search Console の検索語(クエリ)の一覧を全部足しても、上に出ている合計クリック数になりません。 足りないぶんはどこかに消えたのではなく、Google が意図的に見せていません

ごく少数の人しか使わなかった検索語は、個人が特定されうるため一覧から省かれます。 珍しい言葉ほど省かれるので、ニッチな記事が多いサイトほど、合計との差が大きくなります

★これを知らないと、「検索語を全部足したら本当の流入が分かる」という前提で計算してしまい、 実際より少ない数字を根拠に判断することになります。総数を知りたいときは、必ず上の合計を見てください。

実測: 画像検索が丸ごと抜けていた

ここからは、Analytics CORE 自身が踏んだ失敗です。読者側で起きることではありませんが、「ずれの原因は道具の側にもある」という実例として書いておきます。

Analytics CORE には、Search Console の数字とタグの数字を突き合わせて、大きくずれていたら「設定を間違えていませんか」と知らせる機能があります。 これを入れた直後、連携している全サイトが一斉に「疑いあり」と判定されました

全部が引っかかったら、疑うべきは自分の物差しのほうです。調べたところ、原因はこちらにありました。Search Console からデータを取り出すとき、検索の種類を指定しないと「ウェブ検索」だけが返ってくる——つまり画像検索・動画検索・ニュース・Discover が丸ごと抜けていたのです。

画像検索からの流入が多いサイトほど、Search Console 側だけが小さく出ます。 タグは「Google から来た」としか分からないので、画像経由も普通に数えます。 その結果、設定が完全に正しいサイトが「設定ミスの疑い」に見えていました

種類ごとに取得して合算するよう直した結果、判定は落ち着きました。 ちなみにDiscover は15サイトすべてで0件でした。エラーではなく、本当に実績がなかったということです。 この母集団でずれを生んでいたのは、もっぱら画像検索でした。

お使いのツールでも同じことが起きている可能性があります。Search Console の画面には出ているのに、連携したツールの側だけ数字が小さい—— そのときは、ツールがウェブ検索だけを取り込んでいるかもしれません。

確かめるには、「検索パフォーマンス」の画面上部にある「検索タイプ: ウェブ」と書かれたボタンをクリックします。

Search Console の「検索タイプ」ダイアログ。ウェブ・画像・動画・ニュースが並び、既定でウェブが選ばれている。
ウェブ・画像・動画・ニュースは、それぞれ別に集計されています。そして最初は「ウェブ」が選ばれています——つまり、 ふだん見ている数字には画像検索も動画検索も入っていません。 「画像」に切り替えて数字が出てくるなら、そのぶんが普段は見えていないということです。

どこまで合えば正常か

完全な一致はしません。それを前提に、実務で使っている目安を書きます。Search Console のクリック ÷ アクセス解析の「Google 検索からの閲覧」の比です。

クリック ÷ 閲覧見立て
0.5 〜 1.5正常。ここを目指して調整する必要はありません
1.5 を超える(Search Console のほうが多い)タグが読み込まれる前に離脱している/広告ブロッカー/タグの設置漏れのいずれか。ページによって差があるかを見ます
0.25 〜 0.5理由1〜3で説明がつく範囲。Yahoo! JAPAN 経由が多いサイトはここに入りがちです
0.25 未満設定ミスを疑う線。次の章へ

この 0.25 という線は、Analytics CORE が実際に警告を出すしきい値と同じものです。 あわせて「28日で30回以上の流入がある」ことを条件にしています。 アクセスの少ないサイトで比を計算しても、数回の差で大きく振れてしまい、意味のある判断ができないためです。

本当に壊れているときの見分け方

比が 0.25 を下回っているときは、次の順で確かめてください。上から順に、頻度が高く、被害も大きいものです。

1. Search Console 側が空になっていないか

クリックが「0」に近いなら、まずこれです。登録したプロパティの種類を1つ間違えると、データが1件も入りません。 画面には「データがありません」としか出ないので、設定ミスだと気づけません。

Search Console にデータが入らない — http:// で登録したプロパティの罠に、30秒での確かめ方を書いています。

2. 逆に、タグ側だけが極端に少なくないか

Search Console にはクリックが十分あるのに、解析の数字だけが小さい場合は、タグが動いていない可能性があります。 とくに WordPress で高速化プラグインを使っていると、タグがプラグインのファイルに取り込まれて、静かに止まることがあります。

高速化プラグインにアクセス解析タグが取り込まれ、計測が止まるに、確かめ方と直し方を書いています。

★このとき設置確認の機能で「正常」と出ても安心できません。 管理者としてログインした状態で自分のページを開くと、高速化もキャッシュも効かないため、必ず成功してしまうからです。確かめるなら、ログアウトした状態か、別の端末で開いてください。

3. 比べている期間と単位が本当に同じか

ここまで見てもおかしいときは、もう一度、比べ方を疑ってください。 期間に直近3日が入っていないか(理由3)、 解析側が「訪問」ではなく「閲覧」になっているか(理由2)、 解析側を Google 検索に絞れているか(理由1)。実際のところ、原因のほとんどはここにあります。

まとめ

  • 2つの数字は一致しません。一致させようとしないでください
  • 合わない理由は4つ。入口が違う・単位が違う・締め切りが違う・検索語が隠される
  • 比べるときは直近3日を外し、解析側はGoogle 検索からの「閲覧」に絞る
  • Search Console のクリック数 ÷ アクセス解析の「Google 検索からの閲覧数」0.5〜1.5 なら正常0.25 を下回ったら設定ミスを疑う
  • 数字がずれている原因は、道具の側にもあります。Analytics CORE 自身、以前は画像検索を丸ごと取りこぼしていました (2026年8月に修正済み。いまは検索の種類ごとに取得して合算しています)