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Search Console にデータが入らない — http:// で登録したプロパティの罠
検索から毎月数千回のアクセスがあるのに、Search Console のグラフは真っ平ら。 設定は間違っていないように見えます。実際、3つのサイトで同時にこれが起きていました。
公開: 2026年8月9日
この記事でわかること
http://とhttps://とwwwの有無は、Google では別のサイトとして扱われる- 登録するプロパティを1つ間違えると、データが1件も入らない
- 自分の登録が正しいかは、30秒で確かめられます(確かめ方へ)
- ★直しても過去のデータは戻りません。早く気づくほど損が小さい話です
起きたこと
あるサイトでは、アクセス解析タグの記録によれば28日間で5,623回、検索から人が来ていました。 ところが同じ期間の Search Console のクリック数は0。グラフは1本も立っていません。
別のサイトでも同じでした。もう1つは、そもそも Search Console に登録すらされていませんでした。3サイトまとめて、検索の実績が丸ごと見えない状態だったことになります。
Search Console の画面には「データがありません」としか出ません。設定を間違えていることも、まだデータが溜まっていないことも、同じ見た目になります。これが、何か月も気づかなかった理由です。
Search Console … Google が無料で提供している、検索結果での自分のサイトの成績を見る道具です。 「どの言葉で検索されて、何回表示され、何回クリックされたか」が分かります。
自分の登録を確かめる(30秒)
- Search Consoleを開く
- 画面左上のサイト名の部分を見る(プロパティの切り替えが出るところです)
- そこに表示されている文字列を、下の表と見比べる
| 表示されている文字列 | 判定 |
|---|---|
sc-domain:example.com | いちばん安全。http/https/www をまとめて受け取ります |
https://example.com/ | サイトの実際のアドレスと完全に一致していれば問題ありません |
http://example.com/ | 要注意。サイトが https なら、データは1件も入りません |
https://www.example.com/(サイトは www なし) | 要注意。www の有無が違うと、やはり入りません |
いま http:// で始まっていて、ブラウザでサイトを開くと https:// になる——この組み合わせなら、それが原因です。次の章へ進んでください。
なぜデータが入らないのか
Google は、次の4つをそれぞれ別のサイトとして数えています。人間の目には同じサイトに見えても、です。
http://・https://・www の有無は、Google ではそれぞれ別のプロパティです。実際のサイトが使っている1つにしかデータは入りません。そして今どきのサイトは、ほぼ例外なく http でアクセスされると https へ自動的に転送します(安全な通信に切り替えるためで、正しい設定です)。 つまり読者は https 側しか通りません。
https へ転送していると、読者は https 側しか通りません。http:// で登録したプロパティは、正しく登録できていても永久に空のままです。http:// で登録したプロパティは、壊れているのではありません。 登録は成功していて、権限もあって、ただ誰も通らない場所を見張っているだけです。 だからエラーも警告も出ません。
直し方(ドメインプロパティにする)
https:// で登録し直しても直りますが、ドメインプロパティにするのが確実です。http・https・www の違いをまとめて受け取るので、 この種の取り違えが二度と起きません。
- Search Console の左上のプロパティ名をクリック → 一覧のいちばん下の「+ プロパティを追加」
- 左側の「ドメイン」を選ぶ(右の「URL プレフィックス」が、今まで使っていた方式です)

example.comのようにドメイン名だけを入力(http://もwww.も付けません)- 表示された TXT レコードを、ドメインのDNS設定に追加して「確認」
DNSの設定画面は、ドメインを管理している会社(お名前.com、ムームードメイン、Cloudflare など)にあります。Cloudflare を使っている場合は、Google が自動で追加してくれる案内が出ますので、 画面の指示に従うだけで済みます。
確認が通れば完了です。古いプロパティは消さずに残しておいて構いません(過去のデータがそこに残っているためです)。
直しても過去は戻らない
ここが、いちばんお伝えしたいところです。新しく作ったプロパティには、作成日より前のデータは入りません。
Search Console は、プロパティを登録した日から記録を貯め始めます。 「登録すれば過去16か月分がさかのぼって見られる」と思われがちですが、それはすでに登録済みのプロパティの話です。今日作ったばかりのプロパティは、今日からの記録しかありません。
実際に確認しました。3サイトのドメインプロパティを作った直後に過去30日分を取得したところ、3件とも0行でした。取得そのものは成功しており、Google が「データなし」と答えています。
その3日後にもう一度、過去30日分を取得し直しました。今度は作成日とその前日の2日分だけが 入っていて、それより前はやはり0行のままでした。作成の直前ぶんだけは数日遅れで 埋まることがあるようですが、週や月の単位では戻りません。(2026年8月11日 追記)
つまり、この設定ミスで失った期間の検索データは取り返せません。 気づくのが早いほど損が小さい、という種類の問題です。 いま http:// で登録している方は、今日のうちに直しておく価値があります。
連携している解析ツールも切り替える
見落としやすい点がもう1つあります。Search Console のデータを読み込んでいる解析ツールを使っている場合、Search Console 側で新しいプロパティを作っただけでは、ツール側は古いプロパティを見続けます。 ツールの画面から連携をやり直す必要があります。
このとき、どのプロパティに繋がったかを必ず確認してください。 同じドメインに複数のプロパティがあると、ツールが古い方を選び直してしまうことがあります。
Analytics CORE では、この取り違えを防ぐためにドメインプロパティを最優先で選ぶようにしています。 また、いま繋がっているプロパティを画面に表示し、そこから連携し直せるようにしています。 「どこに繋がっているか分からない」状態を作らないためです。
まとめ
http://・https://・wwwの有無は、Google では別のサイト- サイトが https へ転送していると、http のプロパティには1件も入らない
- 画面には「データがありません」としか出ないので、設定ミスだと気づけない
- ドメインプロパティ(
sc-domain:)にすれば、この取り違えは起きなくなる - ★直しても過去のデータは戻らない。気づいた日から先だけが記録される